An Introductory Note to Gaziz Gubajdullin's History of Tatars and His Age

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  • Introductory Note to Gaziz Gubajdullin s History of Tatars and His Age

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抄録

1994 年にガジズ・グバイドリンの『タタール史』がモスクワで出版された。これは最初の本 格的なタタール史であったタタール語で書かれたものの、ロシア語による抄訳であるが、驚かされるのは これがわずか500 部しか印刷されなかったことである。しかも著者その人はカザン大学を首席で卒業し、 タタール人で最初のカザン大学の教授になり、学者としての令名も高かった人である。なぜそのようなこ とが起こり得たのかを知ろうとしたが、その過程で彼が1937 年ソ連秘密警察によって拷問の上、銃殺さ れたことが分かった。汎トルコ主義者だというのがその罪名であった。それ以前にも名著として高く評価 されていたフジャコフの『カザン汗国史要説』も1923 年カザンでわずか1000 部出版されただけで絶版に なり目にすることができなかった。しかもフジャコフも秘密警察の手で、「人民の敵」として銃殺されてい たのである.なぜこのようなことが起こったのかについて調べようとしたのがこれである。したがってこ れは学術論文としての質を持つものでなく、単なる解説と推測に過ぎない。断っておきたい。

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