7年後に対側精巣再発を来たした精巣原発悪性リンパ腫の1例

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タイトル別名
  • A case of primary testicular malignant lymphoma associated with contralateral testicural recurrence after a seven-year interval
  • 7ネンゴ ニ タイソク セイソウ サイハツ オ キタシタ セイソウ ゲンパツ アクセイ リンパシュ ノ 1レイ

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抄録

70歳男。患者は右陰嚢内容の硬化ならびに下腹部不快感を自覚した。エコーでは右精巣に内部不均一なlow echoic lesionが認められ, 精巣腫瘍が疑われた。そこで右高位精巣摘除術を施行したところ, 精巣原発悪性リンパ腫, 傍大動脈リンパ節転移と診断され, 右陰嚢および鼠径部の再発予防としてAdjuvant療法ならびにMACOP-B変法, 放射線療法が施行された。complete remission(CR)と判断し, 以後, 外来経過観察となったが, 7年経過で左精巣の腫脹を自覚, 左精巣リンパ腫の再発を考え, 左高位精巣摘除術が行われた。その結果, 本症例はdiffuse large B cell lymphomaで, 最終病期診断はpT3N1M0であった。尚, 現在は再発から12ヵ月経過しているが, rituximab(600mg)を中心とした化学療法の施行中である。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (9), 671-675, 2007-09

    泌尿器科紀要刊行会

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