小さな腎癌に対する治療戦略 - ラジオ波焼灼療法(RFA) -

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タイトル別名
  • Radio-frequency ablation of T1a renal cell carcinoma
  • チイサナ ジンガン ニ タイスル チリョウ センリャク ラジオハ ショウシャク リョウホウ RFA

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説明

ラジオ波焼灼術による小さな腎癌に対する焼灼術の術式と手術成績を報告した.対象は7例で, 根治的治療が困難であった理由は, 重複癌4例, 腎不全2例, 呼吸機能障害1例, 血液疾患1例であった.病理組織学的には全例, 腎細胞癌であった.施行回数は1回あたり1~2サイクルの焼灼を行い, 4例は1回で終了し, 3例は術後のCT, MRIで造影効果を認める部分が残存し, 2回の焼灼術を施行した.最近の評価では, 6例がCR, 1例がPRであった.術後合併症として, 1例に血尿を認めたが, 尿漏, 尿管狭窄は認めなかった.術前後の腎機能の変化では, クレアチニンは0.2以下の変動で, レノグラムも変化を認めなかった.鎮痛剤は特に使用せず, 経摂取も6時間内内に可能であった.観察期間は3~24ヵ月で, PRであった1例に局所再発と肺転移を認めた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 51 (8), 523-525, 2005-08

    泌尿器科紀要刊行会

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