神経線維腫症I型患者に合併した後腹膜悪性神経鞘腫瘍の1例

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タイトル別名
  • Retroperitoneal malignant peripheral nerve sheath tumor (MPNST) in a patient with neurofibromatosis I: a case report
  • 神経線維腫症1型患者に合併した後腹膜悪性神経鞘腫瘍の1例
  • シンケイ センイ シュショウ 1ガタ カンジャ ニ ガッペイシタ コウフクマク アクセイ シンケイショウ シュヨウ ノ 1レイ

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抄録

64歳男。患者は胃潰瘍の加療中に超音波で骨盤内腫瘍が指摘され, 著者らの泌尿器科へ転科となった。骨盤部CTでは右骨盤内直腸右側に境界明瞭, 内部均一な充実性腫瘤が認められ, 淡い造影効果を示していた。しかし, 早期濃染は認められなかった。後腹膜神経原性腫瘍を疑い, 右骨盤腔内の腫瘍に対して経直腸内生検を施行したところ, 病理診断ではneurofiblomaであり, 腫瘍摘出術が施行された。その結果, 周囲への浸潤はなく, 本症例は神経線維症I型に合併したlow grade後腹膜悪性神経鞘腫瘍と診断された。術後は左閉鎖神経領域の軽度の知覚異常を認めるものの, 歩行障害などは認められていない。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (9), 619-621, 2007-09

    泌尿器科紀要刊行会

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