Si-Ge系の比熱及び熱膨張係数の計算

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  • Si Geケイ ノ ヒネツ オヨビ ネツ ボウチョウ ケイスウ ノ ケイサン

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説明

純構成要素Si及びGeの力定数への体積効果を用いる以前の取扱いで,我々は固体電子論の第一原理からSi-Ge固溶体の熱物性を研究する。Si_<1-x>Ge_x固溶体の定積比熱は濃度xの単調関数となり,原子濃度の一次内挿によってほぼ与えられる。Si-Ge固溶体のGruneisen定数と熱膨張係数は,特有の濃度依存性を示す。Gruneisen、定数の高温部でのほぼ一定の値と低温部での負の最小値は,原子濃度xの単調関数ではなく,それぞれx=0.7近傍で最大値及びx=0.2近傍で最小値をとる。更に,低温部と高温部の線熱膨張係数は,原子濃度xの直線近似からは大きくずれる。

収録刊行物

  • 物性研究

    物性研究 45 (1), 1-6, 1985-10-20

    物性研究刊行会

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