剖検にて偶然発見された膀胱内に突出した尿膜管嚢胞の1例 ―病理学的検討及び最近10年間の文献的考察―

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タイトル別名
  • A case of asymptomatic urachal cyst in autopsy--histopathological study of urachal cyst and review of the literature of 99 cases during a 10 year period in Japan

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説明

79歳男.下部胆管癌により死亡した.剖検により, 発生部位が極めて稀な膀胱腔内に突出する尿膜管嚢胞を有することが明らかとなった.病理組織学的には, 嚢胞は正中膀胱壁の固有筋層内から生じ, ケラチン染色は強陽性であった.嚢胞壁は膠原線維より成り, 神経線維や筋組織を認めたが, 炎症細胞等の浸潤はなかった.この症例の非感染性尿膜管嚢胞は既知の五つのタイプとは全く異なる発生部位に由来するものであった.嚢胞壁と臍ならびに膀胱との交通は認められず, 尿膜管嚢胞の一亜型と考えられた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 47 (12), 849-852, 2001-12

    泌尿器科紀要刊行会

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