二分脊椎症例の尿路管理における手圧排尿と腹圧排尿の臨床的意義に関する比較検討

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  • Difference between the clinical significance of Crede voiding and Valsalva voiding in the urological management of spina bifida patients

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抄録

手圧排尿を施行した1群56例と, 腹圧排尿を施行した2群22例に大別した.尿管理開始年齢は1群で0~31, 平均2.1歳, 2群で0~20, 平均4.5歳であった.1群の17例及び2群の13例は平均でそれぞれ14.6及び13.7年追跡した.1群の3例及び2群の1例は膀胱変形の進行を示した.2群の1例で膀胱尿管逆流が新しく現れた.2群の3例で水腎症, 3例で水尿管, 1例で膀胱変形, 及び1例で膀胱尿管逆流の消失・改善がそれぞれ認められた.1群では1例での膀胱尿管逆流の消失を除き, これらの病的状態の消失・改善は見られなかった.尿路の保存上腹圧排尿の方が優れていることが示唆されるが, 両群間の差異は推計学的に有意ではなかった

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 43 (11), 771-775, 1997-11

    泌尿器科紀要刊行会

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