中国華北平原の移住伝説

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タイトル別名
  • チュウゴク カホク ヘイゲン ノ イジュウ デンセツ
  • The origin of north China villiges : The legend of immigration from Hongdong prefecture

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抄録

1 問題と方法 : 華北平原から揚子江北部一帯にかけての河北・山西・山東・河南・江蘇の数省にまたがり, 祖先が明代の初頭に山西省洪洞県から移住して来たとする民間伝承が分布している。筆者は1980年代から90年代にかけて, 山東省と河北省の各地で農村調査をしたときに, 洪洞県伝説が一族の来歴を語る上で重要であることを確認した。華北平原地帯は, 黄河流域を中心としているが, より詳しく区域わけをするならば, 秦嶺と淮河を結ぶ線を境界として, 農作物, 水利環境, 降水量などのエコロジカルな条件のみならず, 集落形態や方言分布など, 社会文化的な側面からも差異が見られる。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 54 (8), 1-25, 2002-03

    大阪市立大学大学院文学研究科

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