人格形成と道徳性との関係について : 関係性の内在化という視点から

書誌事項

タイトル別名
  • ジンカク ケイセイ ト ドウトクセイ ト ノ カンケイ ニ ツイテ カンケイセ
  • ジンカク ケイセイ ト ドウトクセイ トノ カンケイ ニツイテ カンケイセイ ノ ナイザイカ トイウ シテン カラ
  • The relationship between character formation and morality : from the viewpoint of the internalization of the relatedness

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説明

はじめに : 道徳の問題は哲学, 法学, 社会学, 心理学, 教育学, 行政学など多岐の分野で論じられるが, 本稿では, 人格形成との関係を取り上げる。道徳性という概念は, なにか超越的なもの, 崇高なものとして, 普遍性, 絶対性の概念と関わって論じられるという性質をもっていた。他方, 道徳的な行為の動機は, そうするのが気持ちがいいからという個人の主観的な快にすぎないのではないかという形で, その超越性に対する懐疑もあった。道徳的行為の普遍性, その絶対性についての関心はさておき, なぜ他ならぬその行為が, 快であって不快ではないのかということ自体も心理学的には興味がそそられる問題である。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 49 (1), 45-63, 1997

    大阪市立大学文学部

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