熟知した環境の地図に対する正誤判断

書誌事項

タイトル別名
  • ジュクチ シタ カンキョウ ノ チズ ニ タイスル セイゴ ハンダン
  • Judging maps of the familiar environment

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抄録

わたしたちは移動を通じて環境の地理的配置関係を知覚し記憶する。また, わたしたちは毎日生活している熟知した環境において経路を適切に選び移動することができる。ときには道を間違うこともあるが, 考えごとをしながらでも, 同行者とおしゃべりをしながらでも, そのような移動ができる。このことは, 未知の地域を歩く場合と明らかに異なっている。初めて歩く地域では, つい気をとられて道と道とのつながりや目印となる建物などを見落としてしまうと, 移動がきわめて困難になる。これらのことから, 熟知している環境での移動に, その環境の配置についての何らかの“記憶”あるいは“知識”が関与していることは疑いようがない。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 46 (10), 565-586, 1994

    大阪市立大学文学部

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