情動と思考の関連について : ロールシャッハ・テスト反応の認知構造分析より

書誌事項

タイトル別名
  • キョウイクガク ジョウドウ ト シコウ ノ カンレン ニ ツイテ ロールシャッハ テスト ハンノウ ノ ニンチ コウゾウ ブンセキ ヨリ
  • ジョウドウ ト シコウ ノ カンレン ニツイテ ロールシャッハ テスト ハンオウ ノ ニンチ コウゾウ ブンセキ ヨリ
  • The relationship between emotion and thinking : Form and analysis of the cognitive structures

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説明

第1節 : 作話性反応の意義について : ロールシャッハ(Rorschach, 1921)は, 「感覚複合体とエングラムの間の不十分な相似性を心のなかで知覚することが, 知覚に解釈という性質を付与するのである。しかしわれわれの被験者のすべての反応がこの意味での解釈というわけではない。大部分の器質精神病患者(老年痴呆, 進行麻痺)とてんかん患者, 多くの精神分裂病患者, 大部分の躁病患者, ほとんどすべての精神薄弱者, さらに健常者に数えられる多くの人びと, これらの人びとは同化の仕事をほとんど知覚しない。彼らは絵柄を解釈しない, 絵柄を決めつける。彼らは, ほかの被験者が絵柄の中に何かほかのものを見たら, 驚くことさえある。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 53 (3), 91-103, 2001-12

    大阪市立大学大学院文学研究科

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