井川(恒籐)恭の自我意識の形成

書誌事項

タイトル別名
  • イカワ ツネトウ キョウ ノ ジガ イシキ ノ ケイセイ
  • The formation of Ikawa (Tsuneto) Kyo's self-consiciousness

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抄録

はじめに : 恒藤恭は、一九二七年九月、『文藝春秋』に執筆した「友人芥川の追憶」で、第一高等学校(一高)の学生時代に親友となり、それ以来、深い親交を続けた芥川龍之介の個性や思想の形成について興味深い指摘をおこなっている。そのなかで恒藤は、芥川は精神的には著しく早熟であったといい、「後年彼の諸々の作品に盛られた内容の根棋を成す人生観的思想は、高等学校時代の後半期及び大学時代の初半期にすでに確立されてゐたことと想ふ」と述べている。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 53 (2), 77-94, 2001-12

    大阪市立大学大学院文学研究科

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