日本的「少女趣味」の誕生 : 「少女」の共同体とその欲望

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  • ニホンテキ ショウジョ シュミ ノ タンジョウ ショウジョ ノ キョウドウタイ ト ソノ ヨクボウ

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説明

今日、「少女趣味」は、独特の様式的な感覚として認識されている。それは字義通りの「年若い女の子の好むところのもの」という意味を超えて、花やリボン、フリルに代表される、ある特定の傾向を持ったイメージやロマン的定型、あるいはそうしたものを好むあり方を差す場合が多い。その言葉にはノスタルジックな響きとともに、どこか侮蔑的なニュアンスもつきまとっている。たとえば評論家が文学作品を『少女趣味である』と評する場合、それは十中八九好意的な評価とはいえない。……

収録刊行物

  • 表現文化

    表現文化 1 107-130, 2006-03

    大阪市立大学文学研究科表現文化学教室

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