アメリカにおける低賃金労働者と組合の再活性化

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タイトル別名
  • アメリカ ニオケル テイチンギン ロウドウシャ ト クミアイ ノ サイカッセイカ
  • Low-wage Workers and Union Revival in America

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抄録

本稿では, 労働組合間の相互関係, 社会運動, 低賃金および地位の低い労働者に焦点を当てて, アメリカの労働組合運動における低賃金労働者の重要性を考察する。以下の三点を強調している。第1は, 賃金と同様に, 人間の尊厳が重要だということである。第2に, 数十年にわたって, 社会運動や労働組合が強く互いに影響を与えているということだ。第3に, 過去80年の間, 労働組合運動には明確な歴史的サイクルがみられるということだ。ここでいうサイクルの始まりは, 1930年代と1940年代にみられた基本的な関心が原動力であった。この時期, 組合運動は周辺の労働者を対象にした活動にシフトし, 社会運動との連携を強め, 組合首脳部が再編された。ところが, これらの現象は1950年代に衰退し, 1980年代から再び取り組まれるようになった。

収録刊行物

  • 経済学雑誌

    経済学雑誌 114 (2), 16-30, 2013-09

    大阪市立大学経済学会

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