プラトン『カルミデス』について

書誌事項

タイトル別名
  • プラトン カルミデス ニツイテ
  • On Plato's Charmides

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説明

(1) 「ソプロシュネについて」という副題を持っ対話編『カルミデス』は, プラトン初期のいわゆるソクラテス的対話編の一つである。「ソプロシュネとは何か」という問いをめぐって, カルミデス, クリティアス, ソクラテスの間で問答による吟味が行なわれ, 提出された答えはことごとく論駁され, 正しい答えを誰も見いだせぬまま終わる。また, ソプロシュネを知識の一種であるとする答えが最終的に吟味されるという点でも, さまざまな徳(アレテー)を知識に収斂させるという初期対話編に共通する特徴を持っている。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 49 (3), 117-134, 1997

    大阪市立大学文学部

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