私の"Marx Today" : エリック・ホブズボームを通して, 1991年と2008年の意味を考える

書誌事項

タイトル別名
  • ワタクシ ノ"Marx Today" : エリック ・ ホブズボーム オ トオシテ,1991ネン ト 2008ネン ノ イミ オ カンガエル
  • ワタシ ノ Marx Today エリック ホブズボーム オ トオシテ 1991ネン ト 2008ネン ノ イミ オ カンガエル
  • Thinking about the meaning of 1991 and 2008 through Eric Hobsbawm's "Marx Today"

この論文をさがす

抄録

はじめに : この小稿は, エリック・ホブズボーム(1917~2012年)の2011年の著書, How to Change the World: Reflections on Marx and Marxism)の巻頭におかれている論文"Marx Today"の紹介を中心として, きわめてささやかではあるが, マルクスの思想の現代的意味を考えてみようとするものである。言うまでもなく, 現代日本の学界や言論界の状況では, マルクスは完全に過去の思想家であり, 「いまさらマルクスを検討する意味などあるのか?」という反応が主流であろうと思われる。しかし, 少なくともイギリスやアメリカの英語圏においては, ホブズボームが述べているように, マルクスへの関心が復活しているようであり, 2008年の世界金融危機以後, その傾向は強まっているように思えるのである。……

収録刊行物

  • 経済学雑誌

    経済学雑誌 116 (4), 111-129, 2016-03

    大阪市立大学経済学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ