<論考> 価額表示の厚生指標の検討--GPIを例に

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Other Title
  • カガク ヒョウジ ノ コウセイ シヒョウ ノ ケントウ : GPI オ レイ ニ
  • <Article> On Monetary Indicator of Social Welfare--Genuine Progress Indicator
  • ロンコウ カガク ヒョウジ ノ コウセイ シヒョウ ノ ケントウ GPI ヲ レイ ニ

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Abstract

type:01 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper

価額表示の厚生指標は、次のような欠陥を持つ。第1に、社会的厚生の規定要因を価額項目および価額表示妥当な項目に限定するため、社会的厚生に影響するが価額表示に不適な項目を厚生指標から脱落させる。第2に、価額表示困難な項目を金額表示する際に無理なしょりをせざるを得ない。第3に、他の価額表示項目と安易に合計する傾向が生じる。さらにGPIのような、現在の厚生水準と持続可能所得を合算した価額表示の指標では、とくに固定資本形成の扱いにおいて無理な処理がされる。すなわち、動学的最適化を検討せず、現在の厚生と将来の持続可能性の関係についての理論的検討が不十分なため、生産関数・将来の所得不平等度・技術進歩などについて暗黙的に特殊な想定をすることとなる。

Journal

  • 大阪経大論集

    大阪経大論集 64 (3), 1-19, 2013-09-15

    大阪 : 大阪経大学会

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