在日ラオス人女性の妊娠・出産に関する文化的慣習の伝承

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タイトル別名
  • Tradition of Cultural Practices on the Childbirth of Laotian Women who Immigrated to Japan
  • ザイニチ ラオスジン ジョセイ ノ ニンシン ・ シュッサン ニ カンスル ブンカテキ カンシュウ ノ デンショウ
  • Tradition of Cultural Practices on the Childbirth of Laotian Women who Immigrated to Japan

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説明

本研究は日本在住のラオス人女性の、母国の妊娠・出産に関する文化的慣習の実践と伝承について明らかにし、文化に配慮した看護ケアについて検討するための基礎資料とすることを目的とした。日本で妊娠・出産を経験したラオス出身女性3名を対象として、研究者が作成したインタビューガイドを用いた半構成的面接によりデータを収集し、得られたデータの逐語録を質的に分析した。その結果、「ユーファイ(火のそばで過ごす)」、「カラム(食事制限)」を行う、薬草茶を飲む等の母国の文化的慣習を実践し、実践したことに価値を見出している一方で、日本での実践に対する戸惑い、否定的な思いがあることが示唆された。文化的慣習の伝承については友人間、母娘間での伝承が語られた。以上のことから、異文化背景を持つ女性への文化を考慮した看護ケアとして、妊娠・出産に関する文化的慣習を健康への影響等を検討しつつ尊重する姿勢が求められる。

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