大麦若葉からのarabinoxylanの分離と構造

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タイトル別名
  • Isolation and Characterization of Arabinoxylan from Young Barley Leaves
  • オオムギ ワカバ カラノ arabinoxylan ノ ブンリ ト コウゾウ

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大麦若葉粉末の水不溶性食物繊維構成多糖は、約55%がセルロースで約45%が非セルロース性多糖であるO 非セルロース性多糖の約70%を占めるアラビノキシランの化学構造を調べるために、アラビノキシランの分 離・精製および、得られたアラビノキシランのキシラン加水分解酵素キシラナーゼによる屑片分析を行った。 水不溶性食物繊維画分から、4%の水酸化カリウム抽出画分- ミセルロースⅠをDEAE-SephadexA-25 (酢酸型)に供し、非吸着型アラビノキシランーⅠと吸着型アラビノキシランーⅡを49:37で得た。アラビノキ シランIIの構成糖は、ウロン酸:ラムノース:フコース:アラビノース:ガラクトース:グルコース:キシ ロース-微量:0:0.3:25.2:10.6:2.1:61.8で、アラビノキシランーⅡのそれは、微量:2.2:0.2:24.0: 8.5:0.5:64.6であったOキシラナ-ゼ加水分解物中のキシロオリゴ糖(重合度1-3)と側鎖を有するキ シロオリゴ糖の比率は、アラビノキシランーⅠで28:72、アラビノキシランーⅡで11:89であった。これらの結 果より、大麦若葉粉末に由来するアラビノキシランーⅠと-Ⅱの違いは側鎖構成成分のアラビノース残基等によ る分岐率とそれらのキシラン主鎖上での分布状態に違いがあると推定された。

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