女子大学生の月経の記録と基礎体温の測定による自身の性周期に関する意識の変化

書誌事項

タイトル別名
  • Favorable Changes in Attention of Own Estradiol Cycle in Female University Students by the Record of Menstrual Cycle and Measurement of Basal Body Temperature
  • ジョシ ダイガクセイ ノ ゲッケイ ノ キロク ト キソタイオン ノ ソクテイ ニヨル ジシン ノ セイシュウキ ニカンスル イシキ ノ ヘンカ

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抄録

本研究は,女子大学生の月経の記録と基礎体温測定の実態とともに,基礎体温測定による自身の性周期に関する意識の変化を明らかにすることを目的として,基礎体温の測定を約3ヵ月間実施してもらった。そしてその前後に質問紙調査,その半年後に面接調査を行った。  その結果,月経の記録に関する学習の機会があった者は22名中16名であったが,実際に記録をつけている者は9名と少なかった。また,基礎体温に関する学習の機会があった者は22名中14名であったが,実際に測定している者は1名に過ぎなかった。基礎体温の測定を機会に自身の性周期に興味・関心を持ち,新たに月経の記録をつけるようになった者は8名,基礎体温の測定を継続している者は5名であった。  本研究より,月経の記録や基礎体温測定の意義や活用方法等の知識が不十分であることが明らかになった。また,基礎体温の測定は,自身の性周期への理解を深めることができ,それをきっかけにさらに性周期に興味・関心を持ち,自己管理の意識の向上につながった。

弘前大学教育学部紀要. 105, 2011, p.87-96

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