八戸市立図書館蔵遠山家旧蔵本の『往来物』について

書誌事項

タイトル別名
  • ハチノヘ シリツ トショカンゾウ トオヤマケ キュウ ゾウホン ノ オウライモノ ニ ツイテ
  • Investigation report on "OURAIMONO" documents donated by the Toyamas of Hachinohe City Library possession
  • ハチノヘ シリツ トショカンゾウ トオヤマケ キュウゾウボン ノ オウライモノ ニツイテ

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抄録

八戸市立図書館所蔵の遠山家旧蔵本について、文献調査を行い、近世期の往来物資料について、整理と分類を試みたものである。その結果、往来物資料の総数は 本であり、そのなかに近世期の版本は 本であることが判明した。写本は 本であった。遠山家旧蔵本の調査結果であり、遠山家でどのような文献が読まれていたのか、資料の偏在状況と、分類整理を通してみえてきた教育内容についての一面を提示した。八戸市立図書館には、他にも南部家文庫や百仙洞文庫に往来物資料の存在が確認でき、八戸市立図書館に所蔵される往来物資料は、かなりの数量になることが予想される。遠山家旧蔵本については、従来、未確認未詳の文献資料であり、ここに紹介することにひとつの大きな意義がある。基礎的な研究段階であるが、それぞれの地域における教育環境や文化的背景の共通点や相違点など、新たな視点からの研究の可能性を示唆したものである。

弘前大学教育学部紀要. 102, 2009, p.1-8

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