自傷行為を行う児童生徒への養護教諭の支援の実態について

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タイトル別名
  • A Study of Yogo Teachers’ Support for Children with self-mutilation
  • ジショウ コウイ オ オコナウ ジドウ セイト エノ ヨウゴ キョウユ ノ シエン ノ ジッタイ ニツイテ

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抄録

リストカットなどの自傷行為は,現代の学校教育における重要な問題となっており,これらの児童生徒への支援は急務といえる。そんな中,心と体両面の健康の保持増進を支える養護教諭は,自傷行為を行う児童生徒への支援において重要な役目を担っている。本研究では,A 県の養護教諭を対象に質問紙調査を実施し,養護教諭による自傷する児童生徒への対応の実態について明らかにし,現場で直接支援に携わる養護教諭が支援において何を必要としているのか,子どもたちの心身の健康につながるよりよい支援とはどのようなものかについて示唆を得ることを目的とした。その結果,自傷行為は中学校及び高等学校において多く見られ,実際に行った養護教諭の対応として最も多かったのは「児童生徒の精神的なケア」であった。また,対応に際して困難や苦慮を感じたことは,「保護者との連携」が最も多いことが明らかとなった。

弘前大学教育学部紀要. 105, 2011, p.97-104

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