「終戦」の日はいつか? - 北海道の事例から「8・15終戦」史観を相対化する小学校社会科授業 -

書誌事項

タイトル別名
  • 「 シュウセン 」 ノ ヒ ワ イツカ? : ホッカイドウ ノ ジレイ カラ 「 8 ・ 15 シュウセン 」 シカン オ ソウタイカ スル ショウガッコウ シャカイカ ジュギョウ
  • When did the Asia-Pacific War finish ? ―A record of the lesson for Elementary school students on correcting the view that the Asia-Pacific War finished on August 15th focusing on the cases of Hokkaido―
  • シュウセン ノ ヒ ハ イツカ ホッカイドウ ノ ジレイ カラ 8ガツ 15ニチ シュウセン シカン ヲ ソウカイカ スル ショウガッコウ シャカイカ ジュギョウ

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説明

“「終戦」の日はいつか?”―この問いに、多くの日本人は8月15日と答えるだろう。昭和天皇がラジオ放送(玉音放送)でポツダム宣言受諾の旨を国民に伝えた日であり、現在「終戦記念日」とされているからだ。しかし、玉音放送をもって終戦と捉える見方(「8・15 終戦」史観)は正確ではない。第一に、ソ連参戦により、8月15 日後にも戦闘があった地域の存在を忘却している。第二に、8月15 日は国際法的に終戦といえない。ポツダム宣言受諾の旨を連合国に通告したのは8月14 日。正式に降伏文書に調印したのは9月2 日である。高校日本史教科書はおおむねその点を正確に記述しているものの、小中学校教科書は学び舎を除き「8・15 終戦」を採用しており、小中学校の段階で「8・15 終戦」史観を再生産してしまう現状がある。そのため、小学校から「8・15 終戦」史観を相対化する授業が必要だと考え、樺太・千島戦など北海道の事例を教材化し実践を試みた。

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