河川の水生生物調査を生かした小学校環境教育の実践

書誌事項

タイトル別名
  • カセン ノ スイセイ セイブツ チョウサ オ イカシタ ショウガッコウ カンキョウ キョウイク ノ ジッセン
  • Environment Education in primary school using the results of an investigation of the aquatic living things in a river

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抄録

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小,中学校の環境教育では,人間の生活が身近な環境と密接に関係していることを実感させる必要がある。そのような教材として「河川」は非常に有用なものとなり得る。しかし,パックテストだけを用いた水質判定や水生生物だけを調査し,水質を判定しただけでは,児童の考えは,単に「きれいだった」とか「汚かった」という段階に留まりやすく,環境教育の教材としては不十分と考える。そこで,本研究では,「水生生物調査」と「化学的水質調査」,さらにそれらの結果を踏まえた「話し合い」を行い,その前後における環境問題に関する理解がどのように変化するかを調査した。その結果,これまで河川の汚れを見た目で判断していた児童は,汚れの実態を総合的に捉えることができた。「人間活動と環境との密接な関連性」を児童に実感させた本実践は,「環境教育教材」として「河川」を有効に扱えだのではないかと考えられる。

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