日本におけるヘッセ受容 -1930年代まで-

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  • ニホン ニ オケル ヘッセ ジュヨウ : 1930ネンダイ マデ
  • The Reception of Hermann Hesse in Japan until the1930s

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抄録

本稿では、近現代ドイツ・スイスの詩人であり作家であるへルマン・へッセ(1877-1962)の日本における受容、とりわけその最初期の様相を明らかにすべく、まずへッセ以前のドイツ文学の翻訳と受容について確認し、次いでヘッセの作品が初めて翻訳された1909年から1930年代までの翻訳およびへッセに関する言説を整理する。へッセの受容の初期段階において、その紹介役として活躍した三井光弥と高橋健二の言説を通じ、ヘッセは日本人にとって東洋の文化を再評価しこれに立ち返るための旗印とされ、そして遠い青春時代を想起させる作風をもって「懐かしまれる詩人」として定着させられたことが明らかとなる。

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