この論文をさがす
抄録
上記5つの報告を踏まえ、3名の討論者がそれどれの専門の立場からコメントした。 まず、宋氏は、上記報告②、④、⑤について話し、②について、日本の貿易赤字と 韓国の貿易赤字の相違について貿易構造面から意見を述べた。④については、日本人の知識人の反韓論についての違和感にふれ、⑤では、日本定着したキムチではあるが、その味について問題提起がなされた。 次に、魏氏は、報告①、⑤ について、まず②の韓国港湾の集中度を測るうえで貨物量や金額で違いがでるが、その違いの要因は何かと質問し、また、⑤のキムチについて、韓国と日本のキムチの違いにふれ、どのように日本のキムチ市場の開拓を行うかコメントした。 最後の内藤氏は、全体的なコメントを3点述べた。まず、現在の日韓関係の現状について、ビジネスや学術、市民など民間交流が重要であること、次に、1997年の通貨危機後、韓国が短期間に危機を克服し、迅速にグローバル化に適応、発展したこと、一方、日本は、バブル崩壊後20年に及ぶ経済の低迷を経験し、なかなかグローバル化に対応できなかったことである。日本のTPPや農業改革、グローバル人材の育成など今後の改革に期待を述べた。 なお、時間の制約上、全体討論の時間を確保できなかったのが残念である。
Article
収録刊行物
-
- 神奈川大学アジア・レビュー
-
神奈川大学アジア・レビュー 02 128-131, 2015-03-31
神奈川大学アジア研究センター
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282677546162944
-
- NII論文ID
- 120005673093
-
- NII書誌ID
- AA12869505
-
- ISSN
- 21885184
-
- HANDLE
- 10487/13179
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles