水産・海洋系高等学校における戦後実習船教育の歴史的変遷

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  • スイサン カイヨウケイ コウトウ ガッコウ ニオケル センゴ ジッシュウセン キョウイク ノ レキシテキ ヘンセン

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抄録

水産・海洋系高等学校における実習船教育の歴史的変遷について,戦後実習船教育の歴史をもとに4期に整理した。躍進期(1950年代以降)は,産業教育振興法が成立し,国庫補助金による大型実習船を充実することが可能となり全国各地の水産高校でマグロ延縄実習が開始され,後退期(1970年代以降)は,オイルショック,200海里漁業専管水域体制により,遠洋漁業の規模が縮小したが,遠洋マグロ延縄漁業実習は継続された。停滞期(1990年代以降)は,大学進学率の上昇と普通科志向,地方における少子化の進行によって水産高校進学者が減少した。多様期(2000年代以降)には,海技士資格を生かせる就職先が漁船から内航商戦へと大きく変化し就職先の多様化が進んだ。現在,各水産・海洋系高等学校では産業界の現状と将来を見据え,実習船教育のあり方の検討が行われている。

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