大学生の「読書」概念に関する予備的検討

書誌事項

タイトル別名
  • "A Pilot Study of the Concept of ""Reading"" among Japanese University Students"
  • ダイガクセイ ノ ドクショ ガイネン ニ カンスル ヨビテキ ケントウ

この論文をさがす

抄録

P(論文)

学生の「読書離れ」という問題は以前から指摘されているが、そもそも読書を行う学生にとって「読書」とはどのようなものを読むのかにっいて調査したものは少ない。本研究は、大学生を対象にどういったものを「読書」の対象ととらえているのか、大学生の「読書概念」を明らかにすることを目的とした。大学生54名を対象に、様々な文字を使ったメディア・ジャンルをとりあげ、それぞれの対象について「読む」・「読書」という言葉がどれくらい適切かを判断させるアンケートを行った。結果を集計すると、文字を使っていても時刻表やインターネットサイトなど「読む」にも「読書」にも入らないジャンルの他に、漫画・コミックや雑誌のように「読む」には適切だが、「読書」とはいわないジャンルの存在が確認された。「読書」の適切度は小説がもっとも高かった。漫画やインターネットなど様々なジャンルに接しているであろう大学生だが、その中で小説が「読書」という概念にもっともあてはまるジャンル、対象であることが明らかになった。

収録刊行物

  • 摂南大学教育学研究

    摂南大学教育学研究 5 33-44, 2009-01

    寝屋川 : 摂南大学国際言語文化学部教職教室

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ