妊娠中の食事指導による食生活の変化と出産後の食生活

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  • ニンシン チュウ ノ ショクジ シドウ ニ ヨル ショク セイカツ ノ ヘンカ ト シュッサン ゴ ノ ショク セイカツ
  • The eating habits in a change of pregnancy and postpartum by diet guidance during pregnancy of mothers

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目的:本研究の目的は、妊娠中の食事指導の実態と、指導による妊娠中と出産後である育児中の食生活の変化を明らかにすることと、産後の体重、体型を戻すための実態を含めて今後の保健指導の基礎資料とすることである。 方法:長野県A市在住で現在育児中の4 か月児健診を2013 年1 月~ 6 月に受診した母親を対象とした。対象者には、健診受診時に無記名自記式質問紙を配布し、郵送法により回収した。(有効回答数388 名、有効回答率38.9%)。質問内容は、基本的属性として母親の年齢、身長、出産週数、非妊娠時体重、出産直前の体重、現在の体重の6 項目、出産時の理想体重増加量、食事指導に関する3 項目、食生活の変化の16 項目、産後スタイルを戻すために行ったこと4 項目、育児中の食生活5項目とした。初産婦、経産婦別、BMI 別に各項目と比較した。 結果:対象者の平均年齢は31.9 歳± 4.6 歳であった。初産婦、経産婦で食事指導の有無に有意差はなく、それぞれ7 割が指導を受けていた。指導を受けていなかった3 割に「やせ」「肥満」の妊婦が含まれていた。指導を受けたことで、食生活が変化した妊婦は85%と有意に高かった(P< 0.01)。変化した内容は「栄養バランス」を考えて食事をしている妊婦の割合が高かった。また、この習慣は産後も継続していた。産後に「欠食している」母親が15%みられた。 産後4 か月時点で母親の6 割が体重は非妊娠時と比較して1 ㎏増以下までに戻っていた。体重がもどった母親は「普通」の母親が多く「やせ」の母親は有意に少なかった(P< 0.01)。 結論:食事指導により初産婦、経産婦に関わらず食生活の改善がみられており、子育て中も継続していることから、全員に食事指導できる体制が必要であることが示唆された。また、子育て中も母親自身のことも含めて、子ども、夫等家族を視野に入れた保健指導を母子保健事業の中で繋げていく必要性が示唆された。

identifier:40020834487

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