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- 石坂洋次郎と獅子文六―新聞小説・戦後民主主義・ジェンダー―
- イシザカヨウ ジロウ ト シシブン ロク : シンブン ショウセツ ・ センゴ ミンシュ シュギ ・ ジェンダー
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戦後民主主義は東西冷戦によって深刻なイデオロギー対立をともなっていた。にもかかわらず第二次大戦後、民主主義は急速に定着していった。その理由は、戦後民主主義が政治的なものではなく、社会的な民主主義としての性格を色濃くおびていたからである。 イデオロギー対立の深刻さとはちがって、社会的な民主主義は多くの人びとによって支持されていた。そのかなめは男女の自由な恋愛と結婚であった。新聞に連載された小説はそのことを示す好個の事例である。 新聞小説は一九五〇年代前半に全盛期をむかえるが、敗戦後からくり返し執筆者として起用された小説家に、石坂洋次郎と獅子文六がいる。ふたりは男女の自由な恋愛をえがき、多くの読者の支持をえた。『青い山脈』はその代表例であるが、石坂の『山のかなたに』『丘は花ざかり』、獅子の『やっさもっさ』『自由学校』には、戦後民主主義に対する支持がにじみでている。 恋愛結婚は、自発的な団体からなる多元社会を家族の次元でつくりだす。権威主義的な家父長制は戦後民主主義によって、その基礎を掘りくずされたのである。
Journal
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- 法学新報
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法学新報 121 (3・4), 31-82, 2014-08-28
法学新報編集委員会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677674610432
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- NII Article ID
- 110009916125
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- NII Book ID
- AN00224650
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- ISSN
- 00096296
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- NDL BIB ID
- 025823512
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles