データ移転とAPEC越境: プライバシー・ルール(CBPR)について
書誌事項
- タイトル別名
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- Data Transfer and APEC Cross Border Privacy Rules
説明
情報通信技術の発展や企業活動のグローバル化に伴い,データが国境を越えて移転する中,異なる地域や国の間でデータ保護を担保する方法が重要となっている。そのような状況において,アジア太平洋経済協力APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation)のCBPR(Cross Border Privacy Rules. 越境プライバシー・ルール)は異なるデータ保護法制を持つ地域において事業者によるデータ保護を担保する一つの有効な手段である。CBPRは,2016年の時点で導入する国が4か国と少なく,その認知度はまだ低い。しかし,EUのデータ越境移転のスキームの一つであるBCRとの相互運用性を図る取組が検討されており,事業者にとっての役割が増している。日本との関係においては2015年5月にエコノミーとしてCBPRに日本が参加し,2016年2月にJIPDECがアカウンタビリティ・エージェントとして認められ,CBPRシステム利用が可能になる。また,日本においても改正個人情報保護法24条で新設された越境移転制限規定の例外とされることが予定されている。
収録刊行物
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- 比較法雑誌
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比較法雑誌 50 (3), 173-187, 2016-12-30
日本比較法研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677683741184
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- ISSN
- 00104116
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB