南シナ海問題と中華民国外交部檔案

説明

台湾の中央研究院近代史研究所檔案館が公開している南シナ海に関する中華民国外交部檔案(「中国・フィリピン南沙群島事案」,中華民国四十五年五月~六月)の電子資料のうち,以下の資料を紹介する。1.日本統治下新南群島資料(「告示第百二十二号」,「平田群島(新南群島 西沙群島)の経緯」),2.中華民国関係(中華民国による南海諸島名命名表,「院令南海諸島協助接収事案協議記録」,「団沙群島事件に関する会議記録」,「南海群島管理局所轄郷(鎮)村(里)一覧表」,「中華民国空軍司令部写真情報処判読結果報告」,「第一期南沙群島移民計画」),3.ベトナム関係,4.フィリピン,クロマの「自由国」運動関係。中華民国は,尖閣問題については中国が釣魚島を「発見し,命名した」ことが尖閣諸島は「古来,中国のものである」証拠と主張しているが,南シナ海の島々については基本的に西洋名をもととしてその訳名を考案している。この点は,尖閣問題の場合とは異なる。

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