企業統合と市場構造
抄録
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本稿の目的は,企業統合と市場構造(とくに,市場の企業数)との関係を明らかにすることである。所有権理論のモデルにおいて,取引関係にある2企業の物的資産に補完性がある場合,企業統合により取引を内部化することが示されたが,市場構造との関係は明らかではない。企業の価格や生産量の決定,研究開発投資の決定など企業の戦略的行動には,市場構造(とくに,市場の企業数)が決定的な影響を与える。企業の戦略的行動として企業統合を考える場合,市場構造の与える影響を明らかにすることは重要である。本稿において,所有権理論のモデルにより,企業数の少ない寡占的な市場の企業が,企業数の多い競争的な市場の企業を統合すること,また,一定の企業数の範囲にある市場の企業は,企業統合ではなく独立した企業として取引することを示す。
収録刊行物
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- 中央大学経済研究所年報
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中央大学経済研究所年報 50 357-384, 2018-10-10
中央大学経済研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677692675712
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- ISSN
- 02859718
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB