対話における相づち表現の考察 : 「そうですか」「そうですね」等を中心に
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of Japanese Verbal Responses : "So-desuka" "So-desune"
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説明
本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示したものである。「そう」系の相づち表現は、その用法上、話題・情報に対して話し手が積極的に「同意」を表明する場合と、情報の「受容」の表明にとどまる場合との、二つに大別される。それらは共起する感動詞によって、「感心」「思案・納得」「気づき・驚き」「肯定」など、さまざまな副次的な表現意図と合せて表出される場合がある。そのうち「思案・納得」「気づき・驚き」は、「受容」「同意」のどちらとも共存可能であるが、「感心」は「受容」とのみ、「肯定」は「同意」とのみ共存する。こうした分析から、相づち表現の意味構造が幾つかの層の表現意図からなる、重層的なものであることが予想される。
収録刊行物
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- 東北大学文学部日本語学科論集
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東北大学文学部日本語学科論集 3 71-82, 1993-09-30
東北大学文学部日本語学科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677702974208
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- NII論文ID
- 110004625898
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- NII書誌ID
- AN10371651
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- ISSN
- 09174036
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- HANDLE
- 10097/33490
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles