現代日本語における「についての」「に関する」「に対する」の用法上の差異の考察
書誌事項
- タイトル別名
-
- Differences in Usage among 'Ni-tsuiteno', 'Ni-kansuru' and 'Ni-taisuru' in Modern Japanese
この論文をさがす
説明
辞書類などでは「についての」と「に関する」が同じ用法を持つものとして扱われており、一方「に対する」は「についての」や「に関する」とは別の用法を持つものとして扱われている。それに対して本稿では、この三つの表現の語彙的意味の違いを主に文献の実際的な用例を中心に検討してみた。その結果は次の通りである。(1)「についての」や「に関する」は内容 (情報) を表す用法を持っている。しかし「についての」は知的行為を表す語と共起しやすいが、「に関する」はタイトルの提示を要求する傾向が強い語と共起しやすい。(2)「に対する」は態度を表す語と共起しやすい。心的態度 (評価・認識など) を表す語の場合は「についての」は「に対する」と共に共起しやすいが、「に関する」は共起しにくい。
収録刊行物
-
- 東北大学文学部日本語学科論集
-
東北大学文学部日本語学科論集 2 41-53, 1992-09-30
東北大学文学部日本語学科
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282677718167680
-
- NII論文ID
- 110004625884
-
- NII書誌ID
- AN10371651
-
- ISSN
- 09174036
-
- HANDLE
- 10097/33476
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles