学童保育のあり方に関する自由記述の分析

書誌事項

タイトル別名
  • An Analysis of Free Description about After-school Child Care
  • ガクドウ ホイク ノ アリカタ ニ カンスル ジユウ キジュツ ノ ブンセキ

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抄録

学童保育は,主として,小学校1年生から小学校3年生を対象にして,放課後の時間帯に子どもたちを預かり,保育している。共働き家庭にとっては重要なサービスであるが,実際には供給が不足している。こうした現状を受けて,現在,学童保育は急拡大を続けている。そうしたなかで,中心的な役割を果たしている学童保育の指導員たちは,将来の学童保育は,どういったあり方が望ましいと考えているのだろうか。本調査では,地方都市の2つの県内411のほぼ全施設を対象に質問紙調査を実施。各施設に対し2部ずつ質問紙を同封し,497部を回収した(回収率60.5%)。本稿では,このうち自由記述の回答を,PCのソフトを用いて分析をした。その結果,自由記述の内容のカテゴリ化からは,全体として,学童保育指導員は,「子ども」「指導員」「保護者・家庭」といった人に対する関心が高いことなどが分かった。分析方法に関しては,回答を単語ごとで分けていく作業が機械的に進められるため,再現可能性が高いことや,カテゴリ化の作業における試行錯誤が容易であることが分かった。

収録刊行物

  • 中国学園紀要

    中国学園紀要 10 199-207, 2011-06-16

    中国学園大学/中国短期大学

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