道路特定財源の一般財源化に関する経済学的研究

書誌事項

タイトル別名
  • ドウロ トクテイ ザイゲン ノ イッパン ザイゲンカ ニ カンスル ケイザイガクテキ ケンキュウ
  • The Economic Study about Earmarked Funds for Road Improvement to be General Finances

この論文をさがす

説明

本稿では、道路特定財源の一般財源化が各家計に及ぼす影響を応用一般均衡モデルによって分析した。分析に際しては、道路特定財源を一般財源化するケースと、自動車関連税を全廃し、その廃止分の税収を消費税率の引き上げで賄うケースの2つのシミュレーションをおこなった。道路特定財源を一般財源化した場合、道路整備にのみ充当されていた税収が、一般会計にまわされることで、社会的な厚生を増大させる。 しかし、自動車関連税を全廃し消費税で代替すれば、各所得階級別の総税負担をほとんど変えることなく、道路財源を一般財源化した場合よりも厚生を改善できる。この結果は、現行税制が自動車関連の税目にのみ過度に依存することで、資源配分上のマイナスを生じていることを示唆するものである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ