自主的に住民がモールを建設する場合に関するゲーム論的考察

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  • ジシュテキ ニ ジュウミン ガ モール オ ケンセツ スル バアイ ニ カンスル ゲームロンテキ コウサツ
  • Game Theoretic Analysis On The Case Where Residents Voluntarily Construct Malls

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本稿の目的は、自主的に住民が協力し出資することによってモールを建設する場合、どのような条件で住民が提携を形成するかについて、ゲーム理論の視点から考察することである。このモデルについては直線上に住民が居住するとし、住民の移動費用とモール1箇所あたりの建設費用との和をとり、その平均費用が住民の提携行動により変化すると設定した。そして、これを最小化するように住民が提携を作るとして分析した結果、均衡時には条件によって1つ、もしくは複数の提携が作られることを示した。この結果から、人口密度が高い都市部では効率的な提携を形成するが、過疎部では提携に入れず余りとなる住民が多くなり、かつ、提携の選択肢が少ないために意見が弱くなることが考えられる。この条件を改善するためモデルを円周にすると、直線の両端部で提携の選択肢が増え、より公平な提携を形成する均衡条件となることが推測される。

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