三重県における市町別の特定健康診査導入後の受診率および特定保健指導実施率の推移

書誌事項

タイトル別名
  • Trends of participation rates for specific health checkups and health guidance among cities and towns in Mie prefecture, Japan
  • ミエケン ニ オケル シチョウ ベツ ノ トクテイ ケンコウシンサドウニュウ ゴ ノ ジュシンリツ オヨビ トクテイ ホケン シドウ ジッシリツ ノ スイイ

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説明

わが国の特定健診受診率・特定保健指導実施率は,地域間や保険者間の格差があることが課題であるが,三重県内の市町の受診率・実施率の推移を比較した研究はみあたらない.本研究は,県内の市町における特定健診受診率・特定保健指導実施率の推移を比較し,増加傾向の強い市町を明らかにすることを目的とした.2008 年度から2016 年度の9 年間の特定健診受診率・特定保健指導実施率について,県内29 市町のウェブサイトから収集し,受診率もしくは実施率を従属変数,年度を独立変数とした単回帰分析により,増加傾向の強弱を分析した.単回帰分析の結果,特定健診受診率の増加傾向は,紀北町(B=2.81, p<0.001),鳥羽市(B=2.48, p<0.001),多気町(B=2.25, p<0.001)の順に高かった.特定保健指導実施率の増加傾向は,大台町(B=4.38, p=0.041),亀山市(B=3.72, p=0.043),鈴鹿市(B=0.88, p=0.006)の順に高かった.今後,増加傾向の強かった市町においては,受診率や実施率向上のための効果的な地域保健活動が実施されている可能性があり,今後,その市町の背景要因や地域保健活動について調査していく必要がある.

収録刊行物

  • 三重看護学誌

    三重看護学誌 21 23-33, 2019-03-22

    三重大学大学院医学系研究科看護学専攻

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