胃の壁細胞はラセン菌を消化する

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タイトル別名
  • Intracellular digestion of gastric spirilla in gastric parietal cells of the Japanese monkey
  • イ ノ ヘキサイボウ ワ ラセンキン オ ショウカ スル

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抄録

論文(Article)

要約:胃のラセン菌(Gastrospirillum) は菌体がきつく回転し、菌の両端に鞭毛を持っていた。このような形態的特徴は胃粘膜に感染して胃炎を引き起こすと考えられているピロリ菌が鞭毛を一端にのみ持っている事と著しく異なっていた。ラセン菌は壁細胞の細胞内細管と細胞質の中に入り込んでいた。壁細胞の細胞質の中でラセン商は膜で細胞質から仕切られており、形態的に変化していた。この膜で固まれたライソゾームの中で変形したラセン菌とともに電子密度の高いラメラ状構造物やいろいろな大きさの小胞が見られた。酸性フォスファターゼ活性は酵素細胞化学的にライソゾーム内のラセン菌の周りに検出された。 キーワード:ニホンザル、ラセン菌、壁細胞、ライソゾーム

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