仮定・婉曲とされる古典語推量辞「む」の連体形 : 『三巻本枕草子』にある「らむ」「けむ」との比較を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Japanese Classics of the Auxiliary Verb MU Interpreted as Postulated or Periphrastic Expression : From the Contrast with RAMU and KEMU in Sangambon-Makuranosoushi
  • カテイ エンキョク ト サレル コテンゴ スイリョウジ ム ノ レンタイケイ サンカンボン マクラノソウシ ニ アル ラム ケム トノ ヒカク オ チュウシン ニ

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論文(Article)

要旨 : 推量辞「む」の連体形は、他の活用形とははたらきが別であり、仮定や娩曲を表すとされてきたが、枕草子を調査した結果、「む」本来のはたらきである、未確認の事実に対する想像を表すものであることが判り、中古語文法では仮定の用法を認める必要がないことを述べた。また、連体形「む」は相関する文節に推量辞が伴われることが多く、かつまた、「らむ」「けむ」とは異なって命令・希求表現との相関を示しているが、そのことが連体形「む」を必要とする条件にはならず、連体形「む」の取捨が話者の主観に委ねられることを説明した。 キーワード : 連体形「む」の有無、未確認の事実、恣意性、相関する文節、推量表現

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