ロシア極東・アムール州における山火事後の森林再生 : 極東農科大学との共同研究

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書誌事項

タイトル別名
  • Forest restoration after fire in Russian Far East : a collaboration research with Far East State Agricultural University
  • ロシア極東・アムール州における山火事後の森林再生--極東農家大学との共同研究
  • ロシア キョクトウ アムールシュウ ニ オケル ヤマカジ ゴ ノ シンリン サイセイ キョクトウ ノウカ ダイガク ト ノ キョウドウ ケンキュウ

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抄録

2005年度から、ロシア・アムール州にある極東農科大学(Far East State Agriculture University)との共同研究を行っている。科研費「極東アジア地域カラマツ林における炭素および物質動態と環境変化影響に関する研究」(代表:佐藤冬樹)が採択されたことを契機として、本号の別報告にある中国東北部における共同研究と平行して、永久凍土の南限・針広混交林の北限域にあたる地域の森林を対象とした調査を展開している。科研テーマにもある「カラマツ林」のほか、「カンバ林」「針広混交林」「山火事」「森林再生」といった項目がキーワードとして挙げられる。ロシアのシベリア・極東地域の森林は、世界規模でみても無視できない炭素の貯留源である。しかし、頻発する山火事の影響で、近年は逆に炭素の放出源になっているという指摘もある。とくに、中国国境に近い南部地域では、人口が多く、人間活動が盛んなことに起因して、山火事の頻度が高い。急速な市場化と経済発展、中国との貿易拡大のなかで、違法伐採や意図的な山火事の発生など、統計値にあらわれない森林の劣化要因も高まっているとされる。しかし、被害を受けた森林のうち、復旧される面積はごくわずかであり、森林の再生に向けた研究が求められている。

収録刊行物

  • 北方森林保全技術

    北方森林保全技術 25 56-61, 2007-11-30

    北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション

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