「最後のフロンティア」進出のストレス要因と求められる支援 -ミャンマーにおける定点調査4年目の報告-

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  • 「 サイゴ ノ フロンティア 」 シンシュツ ノ ストレス ヨウイン ト モトメラレル シエン : ミャンマー ニ オケル テイテン チョウサ 4ネンメ ノ ホウコク

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従来,日系企業の進出が少なかった場所が経済誌紙に「最後のフロンティア」と嚇され,新たな進出先となってゆくとき,その発展段階に応じてどのようなストレス環境の変化があるのか,近年進出著しいミャンマーで、定点調査を行っている.本稿では2016-2017年の状況を報告する. ミャンマーの政治経済状況は2016年総選挙によりアウンサンスーチー率いる国民民主連盟(National League for Democracy :NLD)へ政権交代が実現し先進諸国から投資の熱い視線が注がれるなか,経済政策の不慣れもあり踊り場的状況になっているが,進出企業数・在留邦人数ともに増加が続いている.ストレス要因は「交通インフラ」「通信インフラ」と「感染症の存在」が2016年と比べ2017年で減少する一方で「医療インフラ」「ミャンマ一人(現地人)」を挙げる割合が増加した.ストレス解消手段は,「インターネット」「国内旅行」「国外旅行」「複数での飲酒」「ひとり酒」「カラオケ」が増加し,経済発展とともに通信環境改善やLCC路線の充実が寄与したものと思われる.また,邦人数の増加とともに交流の機会も増えていることが反映されていると思われた.日本の本社に知ってほしいこと,ミャンマ一生活で思うことでは,環境面の記述が多い一方,ミャンマ一人に対する感情,同胞に対する厳しい目が目立った.

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