F.ショパンのピアノ演奏におけるアゴーギクの効果 : 24の前奏曲 作品28を例として

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タイトル別名
  • The effect of the agogic on F. Chopin's piano performance : example of Chopin’s 24 Preludes Op. 28
  • F. ショパン ノ ピアノ エンソウ ニ オケル アゴーギク ノ コウカ : 24 ノ ゼンソウキョク サクヒン 28 オ レイ ト シテ

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フレデリック・フランソワ・ショパン(Frédéric François Chopin, 1810-1849)のピアノ演奏において、自然で美しい音楽に仕上げるためには、アゴーギク(独:Agogik)のコントロールが必要だと考えられる。これは、はじめから記譜された強弱記号や発想記号などとは異なり、実際に音に出して演奏されるプロセスの中で、楽曲の分析と解釈から作曲家が求めたであろう響きを想像し、演奏者自身によって生み出される拍や音価の伸縮及び速度の微細な変化などに関わる演奏操作である。本研究では、ショパンの持つ様々な音楽的要素が内包された最も大規模な作品集といえる《24 の前奏曲 作品28》を例として、楽譜から読み取れる演奏解釈とその奏法についての実践的検証を行なった結果、ショパンが拘って書いた細やかな記譜法や特徴的な和声などが見られ、それらを音として具現化する際に必要なアゴーギクについて、その発生要因と効果的な演奏法を導き出すことができた。

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