テレビ番組研究『開かれた窓としてのバラエティ番組』 : 井原高忠が開いた「窓」

書誌事項

タイトル別名
  • Variety programs as opened windows : The "window" opened by Takatada Ihara
  • テレビ バングミ ケンキュウ 『 ヒラカレタ マド ト シテ ノ バラエティ バングミ 』 : イハラ コウチュウ ガ ヒライタ 「 マド 」

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説明

近年、テレビのメディアで占める位置が凋落していることを、喧しく語られることが多くなっている。 これは後発メディアのインターネットによるコンテンツ、 パーソナルなメディアとしての伸長によってその場を奪われている感がある。 また、スマートフォンなどのモバイルメディアによるSNSなど多様なコンテンツの大衆化にも起因していると考える。 では、本当にテレビの役割は終わってしまったのだろうか。 2014年初秋、テレビ草創期から番組制作に関わり、それぞれのジャンルの確立を担った二人の制作者が逝った。一人はドラマ制作者の大山勝美氏、そして、 バラエティの井原高忠氏である。 彼らの姿勢は 「メディアの雄」 を担う矜持で満ち、真摯であった。本稿において我が国テレビの 「音楽バラエティ」のジャンルを開拓した井原高忠氏の業績を叙述し、いかにコンテンツ (番組) としての「音楽バラエティ」への「窓」が開かれかたかを考察する。 なお、筆者はこれまで番組研究として「ドキュメンタリー」 「クイズ」 がいかにしてジャンルとして確立されたかをテレビ草創期から書いてきた。 本稿もこの延長上にあるもので、 いかにして開発され視聴者が受容することになったかの研究の一環である。

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