過疎地域の高齢者と他出子 : 三重県紀伊長島町の調査事例を通して

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  • カソ チイキ ノ コウレイシャ ト タシュツシ ミエケン キイナ ガシマチョウ ノ チョウサ ジレイ オ トオシテ

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近年、地方の農山漁村では、「三世代同居の大家族」にかわって「高齢者のみの家族」が増えつつある。かつてのような「長男だから親との同居は当たり前」という「規範」の弱体化に加え、地方での就職難が一層深刻化する中、子どもたちは進学や就職を機に都会へと他出する。そして彼らは、とくに理由がない限り帰郷することなく都会に居住し続ける。こうして過疎化、高齢化が進む昨今、故郷の老親と離れて暮らす子どもの数は、ますます増えつつあるといってよい。「同居規範」がゆらぎ、都会と地方での老若人口のバランスに偏りを見せる今日の日本では、都会に住む子どもが、地方に住む老親のサポートのために、頻繁に帰郷するケースも少なくないのが現状である。こうした中、「離れて暮らす親子」の間、つまり「都会へ出ていった子ども」と「地方に残った親」との間には、どのような支援関係ないし交流があるだろうか。とくに、帰郷が容易ではない「遠距離エリア」に住む子どもたちは、どのような支援、サポートを行って老親の生活を支えているのか。本稿では、三重県北牟婁郡紀伊長島町で実施した高齢者調査の結果から、「残留高齢者」と「他出子」との関係のあり方を明らかにしていく。

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