On the Homosexual Literature of Edward Carpenter and J.A.Symonds

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  • エドワード・カーペンターの同性愛思想 : ジョン・アディントン・シモンズとの関わりから

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本稿では、社会主義思想家エドワード・カーペンターの、同性愛者としての人生の一端と、同性愛解放の論を検討した。その際、友人であるハヴロック・エリスを介して、ジョン・アディントン・シモンズとの親交に焦点を当てて、シモンズからの影響関係を明らかにした。また、イギリス同性愛史上の一大事件となった『性的倒錯』(1897)の刊行に至るまでのエリスとシモンズの関係に、もう一人の同性愛者かつ協力者であるカーペンターを配することで、三人の複雑な人間関係と、同性愛に対する見解の相違も浮き彫りにした。その過程で、シモンズが古代ギリシャのパイデラスティアを『性的倒錯』に盛り込むことに託していた意図を明らかにしつつ、それが『性的倒錯』とエリスを飛び越えて、カーペンターに引き継がれたことを突き止めた。本稿は、さらにカーペンターが、パイデラスティアを語る文脈を変え、国家主義的イデオロギーへ収斂されるような地平へと移植したことを明らかにした。

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