電話の会話におけるかけ手と受け手の言語行動 : 開始部を中心として
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説明
会話分析は自然な会話のデータをもとに帰納的アプローチによって会話の相互連関的な特質を明らかにする。本稿では、電話の会話の開始部を考察の対象とし、(1)自己提示と認定、(2)第一話題の導入、の二点についてかけ手と受け手の言語行動という観点から分析を試みた。その結果、かけ手が自己提示する際に用いられる先行連鎖があること、受け手が相手を認定する際にはあいさつが頻繁に用いられること、第一話題の導入においてかけ手、受け手のどちらがイニシアティブを取るかは、両者の電話以前の相互交渉によって影響されること、が明らかになった。
収録刊行物
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- 言語文化と日本語教育
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言語文化と日本語教育 7 1-13, 1994-06-04
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677925610368
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- NII論文ID
- 120002836019
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- NII書誌ID
- AN10426480
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- ISSN
- 09174206
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- HANDLE
- 10083/50131
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles