「すみません」の社会言語学的考察

Search this article

Description

日本語の感謝とわびの「定式表現」には、「ありがとう」「ごめんなさい」のような典型的な表現のほかに「すみません」のように感謝にもわびにも使うことのできる表現がある。本稿では、感謝の「すみません」の使用制約と使用場面の世代差を調査し、さらに「すみません」の機能の分析を試みた。感謝の「すみません」は、使えない場面があるが、若い世代の軽い感謝のことばとして、目上やソトの人に多用される。逆に上の世代では、目下や友達(ウチ)に対して使われる傾向がある。「すみません」は感謝やわびに使われるだけでなく、話の場づくり、話題づくり、さらに会話を円滑にすすめる機能をもっている。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top