ストレングスアプローチにおける小学校教師の学級雰囲気に対する認識の変化

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タイトル別名
  • ストレングスアプローチ ニ オケル ショウガッコウ キョウシ ノ ガッキュウ フンイキ ニ タイスル ニンシキ ノ ヘンカ
  • An elementary school's teacher's recognition change of class atmosphere based on strength approach

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説明

子どもたちは,学校生活の中で他者との密接な,そして複雑な関係の中で成長をしていく。しかし近年,他者関係が子どもたちのストレッサーの1つであることや,自他への肯定感の低下もしくは欠如が現代の子どもたちの特徴であることが指摘されている。本研究では,子どもたちが学級の中で自 他の良さ,長所であるストレングスを見つけ,お互いを肯定的に捉え合うことを目的に,小学5年生の1クラス(男児17名,女児16名)を対象に2010年1月27日から同年2月25日の期間にストレングスアプローチを実施し,教師の学級雰囲気に対する認識の変化を調査した。その結果,プログラム 実施後において,学級雰囲気尺度の「認め合い」,「意欲」,「楽しさ」の3 項目で得点が増加した。また,教師の自由記述においても1人1人の子どもや学級全体を肯定的に捉える記述が多くなっていた。これらのことから,自他の良さを見つけ合うストレングスアプローチが学級雰囲気に改善をもたらし,教師の学級に対する認識の変化につながったことが示唆された。

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